「今の職場を辞めたいけど、次はどんな職場を選べばいい?」 「介護士として転職したいけど、自分に合う求人が見つからない」 「給料も上げたい。でも、次の職場では同じ失敗をしたくない」 介護士として働いていると、転職を考えることもあるでしょう。 ただ、介護職は同じ「介護士」という仕事でも、施設の種類や勤務体制によって仕事内容や働き方が大きく変わります。 給与だけを見て転職先を決めてしまうと、
- 思っていたより夜勤が多かった
- 休みが取りにくかった
- 仕事内容が想像していたものと違った
など、入職してから気づくこともあります。 大切なのは、求人をたくさん見ることだけではありません。 自分が転職によって何を変えたいのかを整理して、その条件に合う職場を比較することです。 この記事では、介護士が転職先を探すときに確認しておきたいポイントを、できるだけ分かりやすく紹介します。 【画像①:転職を考えながら求人情報を見ている介護士の画像を挿入】
介護士が転職先を探す前に考えたいこと
転職サイトを開く前に、一度考えてほしいことがあります。 それは、 「なぜ今の職場を辞めたいのか?」 です。 例えば、
- 給料が低い
- 夜勤が多い
- 人間関係がつらい
- 残業が多い
- 休みが少ない
- 業務量が多い
- 希望する勤務時間で働けない
- キャリアアップしたい
- 通勤時間が長い
など、転職を考える理由は人によって違います。 ここを曖昧にしたまま、「とにかく今の職場を辞めたい」という気持ちだけで次の職場を決めてしまうと、転職後に同じような不満を抱える可能性があります。 まずは、 今の職場で嫌なこと ではなく、 次の職場では何を変えたいのか まで考えてみましょう。 たとえば、「夜勤が嫌」ではなく、「夜勤は月4回程度までにしたい」。 「給料が低い」ではなく、「手取りだけでなく基本給や賞与も含めて収入を上げたい」というところまで具体的にすると、求人を比較しやすくなります。
介護士の転職先を選ぶ7つのポイント
求人を見るときは、次の7項目を確認してみましょう。 【ここに「介護士の転職先を選ぶ7つのポイント」の表画像を挿入】 表の内容は次の7項目です。
- 給与:基本給・各種手当・賞与・昇給
- 夜勤:回数・勤務時間・人数体制
- 施設の種類:仕事内容・利用者さんの状態・働き方
- 休日・シフト:年間休日・希望休・早番・遅番
- 通勤:距離・交通手段・駐車場
- 職場環境:職員の様子・施設の雰囲気
- 経験・資格:応募条件・資格手当・今後のキャリア
1.給与や手当を確認する
転職先を探すとき、最初に給与を見る人は多いでしょう。 もちろん給与は大切です。 ただし、求人票の「月給○万円」だけで判断しないことが重要です。 確認したいのは、
- 基本給
- 資格手当
- 夜勤手当
- 処遇改善に関する手当
- その他の手当
- 賞与
- 昇給
- 固定残業代の有無
などです。 例えば同じ月給30万円でも、「基本給が高い求人」と「夜勤手当などを含めて30万円になる求人」では内容が違います。 夜勤がある場合は、夜勤を何回した場合の給与なのかまで確認したほうがいいでしょう。 月給だけではなく、賞与なども含めて年間でどの程度の収入になるのかを見ることも大切です。
2.夜勤回数と勤務時間を確認する

夜勤がある施設へ転職するなら、夜勤についても詳しく確認しましょう。 「夜勤あり」とだけ書かれていても、実際の勤務条件は施設によって異なります。 確認したいのは、
- 夜勤は月何回程度か
- 夜勤の勤務時間
- 休憩時間
- 何人体制なのか
- 夜勤手当はいくらなのか
- 夜勤専従という働き方が可能なのか
などです。 特に重要なのが夜勤の人数体制です。 同じ夜勤でも、施設の規模や配置人数によって負担感は変わります。 夜勤で収入を増やしたい人も、夜勤を減らしたい人も、「夜勤あり・なし」だけではなく、その中身まで確認することをおすすめします。
3.施設の種類を確認する
「介護士の求人」と検索すると、さまざまな施設の求人が出てきます。 代表的な勤務先には、
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- グループホーム
- デイサービス
- 訪問介護
などがあります。 同じ介護士でも、勤務する場所によって仕事内容や勤務形態は異なります。 例えば、デイサービスでは一般的に宿泊を伴わないサービスが中心ですが、入所型施設では夜間帯の勤務がある求人もあります。 訪問介護では、施設内を回るのではなく利用者の自宅などを訪問してサービスを提供します。 そのため、「介護士として働ければどこでも同じ」と考えず、自分がどんな介護をしたいのかを考えて求人を選びましょう。
自分に合う介護施設はどこ?
施設選びで迷ったときは、「何を一番重視したいか」から考えてみる方法があります。 夜勤を避けたい → 日勤中心の求人を探す 夜勤に入り収入を増やしたい → 夜勤のある入所系施設や夜勤専従求人を確認する 認知症ケアを経験したい → グループホームなども候補として確認する 自宅で生活する利用者を支援したい → 訪問介護などを確認する といった探し方です。 ただし、同じ施設種別でも運営法人や施設によって仕事内容・配置・勤務条件は異なります。 施設の種類だけで「楽」「大変」と決めつけず、実際の求人条件を確認することが重要です。
4.休日や勤務シフトを確認する
給料が良くても、休みや勤務時間が自分の生活に合わなければ長く続けるのが難しくなることがあります。 求人を見るときは、
- 年間休日
- 月の休日日数
- 希望休
- 有給休暇
- シフト制かどうか
- 早番・遅番
- 夜勤
- 残業
などを確認しましょう。 家庭や育児との両立を考えている人なら、勤務時間は特に重要です。 また、「年間休日○日」だけでは、希望する日に休めるかまでは分かりません。 面接時に、「希望休は月に何日程度出せますか?」など、気になることを確認しておく方法もあります。
5.通勤時間を考える
意外と見落としやすいのが通勤です。 条件の良い求人でも、毎日片道1時間以上かかるなど、自分にとって負担の大きい通勤になると長期的にはつらく感じることがあります。 介護職には早番や夜勤もあるため、
- 始発で間に合うか
- 夜勤明けでも帰宅しやすいか
- 車通勤できるか
- 駐車場があるか
- 駐車料金が必要か
なども確認しておきましょう。 毎日通う場所だからこそ、通勤条件も立派な転職条件です。
6.人間関係や職場の雰囲気を確認する

求人票だけでは分かりにくいのが、職場の雰囲気です。 可能であれば、面接だけでなく施設見学ができるか確認してみるのも一つの方法です。 見学では、
- 職員同士の話し方
- 利用者さんへの声かけ
- 職員の表情
- フロアの雰囲気
- 整理整頓されているか
- 質問したときの対応
などを見ることができます。 【画像③:職員同士が働いている介護施設のイメージを挿入】 もちろん、短時間の見学だけで人間関係のすべてが分かるわけではありません。 そのため、「見学で雰囲気が良かった=絶対に働きやすい施設」と判断するのも避けましょう。 あくまで転職先を決めるための判断材料の一つです。
7.自分の経験や資格を活かせるか確認する

これまで介護職として働いてきた人なら、自分の経験を一度整理してみましょう。 例えば、
- 初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 認知症ケアの経験
- 夜勤経験
- リーダー経験
- サービス提供責任者などの経験
などです。 求人によっては、資格や実務経験が応募条件になっていたり、資格手当などの対象になったりする場合があります。 また、「今持っている資格を活かしたい」だけでなく、「次の職場でどんな経験を積みたいか」という視点で考えてみるのもいいでしょう。
介護士の転職で失敗しやすい3つのパターン
給料だけで転職先を決める
給与は重要です。 しかし、給料だけを見て、
- 夜勤回数
- 休日
- 通勤時間
- 業務内容
- 人員配置
などを確認しないまま決めるのはおすすめできません。 給与+働き方で考えましょう。
求人票だけを見て決める
求人票だけですべてを判断することは難しいです。 例えば、「残業は実際どれくらいあるのか」「夜勤は何人体制なのか」「どんな利用者さんが多いのか」など、求人票だけでは分からないこともあります。 気になることは応募先に確認しましょう。
条件を増やしすぎる
反対に、条件を増やしすぎるのも求人探しを難しくします。 そこで転職条件を3段階に分けてみましょう。
絶対に譲れない条件例:月給、勤務地、夜勤の有無など できれば満たしたい条件 例:年間休日、通勤時間、施設形態など 場合によっては妥協できる条件 例:細かな勤務時間、設備など
全部を100%満たす求人を探すのではなく、優先順位をつけると比較しやすくなります。
介護士の求人はどこで探す?
介護士の求人を探す方法は一つではありません。 例えば、
- ハローワーク
- 求人サイト
- 介護・医療系の求人サイト
- 転職サービス
- 施設・法人の公式採用ページ
などがあります。 それぞれで掲載されている求人が異なる場合があるため、最初から一つだけに絞る必要はありません。 複数の求人を見て、「自分の希望条件だと、どの程度の給与や働き方の求人があるのか」を知るだけでも転職活動の参考になります。 【画像④:スマートフォンやパソコンで介護求人を検索している画像を挿入】
希望条件を決めたら実際の求人を比較してみよう
ここまでで、「自分は何を重視したいのか」が少し見えてきたら、実際の求人を確認してみましょう。 例えば、勤務地・雇用形態・給与・資格などから条件を絞っていくと探しやすくなります。 この段階でも、最初に見つけた求人へすぐ応募する必要はありません。 まずは何件か比較して、「この求人は給与が高いけれど夜勤が多い」「こちらは給与は少し下がるけれど自宅から近い」など、自分にとってのメリット・デメリットを整理しましょう。
転職するか迷っている介護士へ
「今の職場を辞めたい」と思っていても、必ずしも今すぐ転職先を決める必要はありません。 まずは、なぜ転職したいのかを書き出してみてください。 そして、次の職場では何を変えたいのかを考えてみましょう。 給料を上げたい。 夜勤を減らしたい。 通勤を楽にしたい。 もっと違う介護を経験したい。 キャリアアップしたい。 理由は人それぞれです。 大切なのは、周りが「良い職場」と言っている場所ではなく、自分に合う職場を探すことです。
介護士の転職についてよくある質問
Q.働きながら転職先を探してもいい?
働きながら求人を探すこと自体は可能です。 先に求人を調べて、自分の希望条件に合う職場があるのか確認してから今後を考える方法もあります。 ただし、現在の勤務先の就業規則や退職に関する手続きなどは確認しておきましょう。
Q.介護士の転職先は一つの求人サイトだけで探してもいい?
一つだけで探すこともできますが、複数の方法で求人を確認すると比較できる求人が増える可能性があります。 ハローワーク、求人サイト、施設の公式採用ページなども含めて確認するといいでしょう。
Q.求人票で特に確認したほうがいいところは?
給与だけではなく、基本給・手当・夜勤回数・勤務時間・休日・仕事内容・勤務地などを確認しましょう。 「月給○万円」という数字だけで判断しないことが大切です。
Q.施設見学では何を見ればいい?
職員や利用者さんの様子、施設内の雰囲気、整理整頓などが確認ポイントになります。 ただし、一度の見学だけで職場環境のすべてが分かるわけではないため、面接で気になることを質問することも大切です。
Q.介護士の転職先は給料が高いところを選ぶべき?
給料は大切な条件ですが、それだけで決めるのはおすすめできません。 夜勤回数、休日、通勤時間、仕事内容なども含めて、「その条件で長く働けそうか」を考えてみましょう。
まとめ|介護士の転職は「何を変えたいか」から考えよう
介護士の転職先を探すときは、給与だけを見るのではなく、
- 給与・手当
- 夜勤回数
- 施設の種類
- 休日・シフト
- 通勤
- 職場環境
- 経験・資格
などを総合的に確認することが大切です。 そして何より重要なのは、「転職して何を変えたいのか」を自分の中で明確にすることです。 今の職場が嫌だからという理由だけで焦って決めるのではなく、まずは求人を見て、どのような選択肢があるのか確認してみましょう。 複数の求人を比較すると、「自分が本当に重視したい条件」が見えてくることもあります。 次の職場でも介護士として働きたいと思っているなら、まずは希望条件を整理し、自分に合った求人を探すところから始めてみてください。
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