介護現場で長く働いていると、いろいろな上司と一緒に仕事をします。
自分から「役職に就きたい」と希望する人もいましたが、役職に就きたい人が必ずしも良い上司になるとは限らない——これは、私がこれまで働いてきて感じていることです。
では、私が「この人の下で働きたい」と思うのは、どんな上司なのか。
今回は、これまでの経験から考えてみます。
この記事は「自分から役職を希望する人はダメだ」と決めつけるものではありません。責任のある仕事に挑戦したい人や、職場を良くしたいという思いから役職を希望する人もいるでしょう。
私が「この人の下ではしんどい」と感じる上司
これまで一緒に働いてきた中で、私がしんどいと感じるのはこんな上司です。
- 部下の失敗には厳しいのに、自分の失敗には甘い
- 上司にはいい顔をするが、部下の意見を聞かない
- トラブルが起きたときに部下を守らず、責任を下に向ける
- 「自分が正しい」という前提で物事を進める
- 役職を「責任」より「権限」として捉えている
特に気になるのは、相手の立場によって態度が変わる人です。
上の人には何も言わないのに、下の職員には強く言う。自分の失敗には甘いのに、部下の失敗には厳しい。
そういう姿を見ていると、役職が上だからという理由だけで、その人を信頼することは難しいと感じます。
部下を守ることと、甘やかすことは違う
私は、良い上司なら何があっても部下をかばうべきだとは思っていません。
部下が間違ったことをしたなら、間違っていると伝えることも必要です。
ただし、自分の指示や判断が関係しているケースで、問題が起きた途端にすべて部下の責任にしてしまうのは違うと思います。
必要なときには注意する。でも、自分が引き受けるべき責任からは逃げない。
私が思う「理想の上司」
では反対に、どんな人なら「この人の下で働きたい」と思えるのでしょうか。
私が大切だと思うのは、次のようなことです。
- 自分が間違ったときに認められる
- 部下の話を聞いてから判断できる
- 引き受けるべき責任から逃げない
- 相手の立場によって態度を大きく変えない
- 必要なときには部下に注意できる
- 部下の成長を考えて仕事を任せられる
部下の話を聞くといっても、何でも言う通りにするという意味ではありません。
まず話を聞く。そのうえで、間違っていることには「それは違う」と伝える。
ただ優しいだけではなく、必要なことをきちんと言えることも、上司には必要だと思います。
自分がされて嫌だったことを、部下にしない
私がもう一つ大切だと思うのが、自分が部下だったころの気持ちを忘れないことです。
自分が嫌だったことを「自分もされたから」という理由で下の人にも繰り返してしまえば、何も変わりません。
反対に、自分が部下だったときに「こうしてもらえて助かった」と思ったことは、自分が上司になったときに部下にもできる。
私は、そういう人を尊敬します。
完璧な上司じゃなくてもいい
ここまで理想の上司について書いてきましたが、すべてを完璧にできる人はなかなかいないと思います。
上司も一人の人間です。
失敗することもあれば、判断を間違えることもあります。苦手なことがあっても当然です。
だから私は、上司に完璧さを求めているわけではありません。
仕事に対する姿勢かもしれません。
人の話をきちんと聞くところかもしれません。
間違えたときに素直に認められるところかもしれません。
いざというときに部下を守ってくれるところかもしれません。
何か一つでも「この部分は見習いたい」と思えるものがあれば、その人から学べることはあると思います。
結局、私が思う理想の上司は「筋が通っている人」
いろいろ書きましたが、私が理想の上司について考えたとき、最後に行き着くのはとてもシンプルです。
私が思う理想の上司は、「筋が通っている人」です。
自分が間違ったときには認める。部下の話にも耳を傾ける。必要なことはきちんと伝え、自分が引き受けるべき責任からは逃げない。
完璧ではなくても、一つでも尊敬できるところがある。
私は、そんな上司と一緒に働きたいと思っています。
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